ポーカーアドベントカレンダー2025 18日目|KuZ|Pokerにおける「テル」についての話 〜凡人が使える現実的なテル読み〜

こんにちは、こんばんは!
3MPC、ポーカーブラザーズのKuZです。
「・・・誰?」
という方も
いらっしゃると思うので
軽く自己紹介をさせてください。
Poker自体は今年で12年目くらい
Cash Gameをメインで活動しています。
Player以外の活動としては
大会の解説者、動画の出演を
している事が多いです。
・YouTube
・ポーカーブラザーズ
・Masaking channel
・JPL
・DMM TV
・WATABET in アメリカ
・ABEMA
・ABEMA POKER INVITATIONAL
この辺りに出演しています。
もし記事をみて興味を
持ってくださったら
見てもらえると嬉しいです。
今回はありがたいことに
ポーカーアドベントカレンダー 2025の
18日目を担当させて頂けるということで
頑張って書いて参りました
結構な長文になってしまったのですが
最後まで読んで頂けると幸いです!
今回、自分が題材にする話は
Pokerにおける『テル』という要素についてです。
このタイプの話は基本的に根拠が薄く、
自分はあまり記事にしない場合が多いのですが
今回は「どんな内容でも大丈夫です」とのことでしたので
あくまで僕の主観ではあるんですが
自分が体験した話を交えて
テルについての考え方を書いていきます!
この記事の目次
実際のテルの重要性

まずテルという言葉に関して説明をします。
一般的にテルとは、
所謂「癖」の事になります。
例えば、
・強いハンドを持っている時に饒舌になる
・弱いハンドの時は静かになる
こういったものも「テル」です
また、
・収支が勝っている時は
RiverのBetにCallする下限が高くなる
※要するに、勝っている時は
及び腰になりやすい
みたいなものも「テル」と言えるかなと思います。
要するに「テル」とは、
相手側に自分のレンジの打ち分けがバレてしまう
もしくはプレーの方針がバレてしまうような
無意識の行動や習性
という事ですね。
このPokerにおける「テル」は
『カジノロワイヤル』や
『ラウンダーズ』といった
有名映画のPokerシーンで、
相手を打ち負かす切り札として
使われる場合が多いです。
その影響もあってなのか
Pokerをあまりやったことない人と話すと
Poker=相手の癖を読み切って勝つゲームなんだよね!?
という感じで
少しワクワクした目で
見られることが多々あります。
しかし実際のテルの使われ方は
重要ではあるものの ⇦ ここ大事
あくまでGTO戦略をベースに
アジャストする際の
補助的な要素
として使われるくらいが殆どです。
というのも、
例えば「相手側が緊張している」という
テルが分かったとしても
・Valueを取りたいから緊張しているのか
・Bluffをするつもりだから緊張しているのか?
これをどっちかを見分けられないと
実際の戦略決定にさほど
有利に働かないからですね。
GTO Wizardのような
今では当たり前に使えるツールが
一般的では無かった時代では、
そもそもアクションを
判断する要素が少なかったので
テル読みは行動指針の中で
大きな要素だったと思います
しかし、時代の進歩とともに、
・Blocker
・EQの性質
などが解明されていき
より確度の高い判断基準を
優先する事が多くなった結果
「テル」は不確実性が高い要素で
判断する際の最後の一押しに使うもの
というのが位置づけに
なっていたのかなと感じています。
これは僕の主観ではありますが
自分の周りのプレイヤーをみても
一般的な感覚ではないかなと思います
また、海外で毎日違う人と
プレーするような環境では、
アミューズメント店のように
何ヶ月も同じ相手とプレーするのは稀です
そのため、
相手の有益なテルを覚える頃には
既に相手は帰国してしまっている
なんてこと多く
そういう意味でも
補助的な物として扱われていると思います。
かくいう自分も、
Pokerを始めた当初
『相手の癖を見抜いてやる!!』
という心持でアミューズメントに
通っていました。
※相手の顔 凝視しすぎて
怒られたこともあります
しかし真剣にPokerをやるにつれ、
「テル読みは漫画の世界の話」
「Pokerはそうやって勝つゲームでは無い」
と考えるようになり
「Checkの時早かったから弱いと思ったんだよwww」
みたいなコメントに対しては
正直あまり話を聞かず、
「確かに!確かに!
めっちゃ早かったですもんね!!」
と、自然に流してしまうようになっておりました。
しかし、Pokerをやっていて
4年目くらいに差し掛かった時に、
今までの自分の常識が
ぶっ壊される出来事が起きました。
テルについて考えるようになったきっかけ

人生初のラスベガスに
ライブキャッシュをしに行った時の事です
当時の自分は1-3と2-5をプレーしており
滞在して1ヶ月ほど経った時の事です。
当時の僕は、
・レンジ推定、
・Bet sizeの感覚
・相手のアジャスト
全てがSuper下手でした
そのため、
とにかく硬くプレーし
相手のレンジを推測できなくても
Preflopの差で勝てるようにしよう!
と考えていました。
※当時は、
ようやく簡易なPreflop Rangeが
携帯で見れるようになったくらいの時代です
そんな中、
上手くいっていない
自分に気を遣ってくれたのか
今では友人ですが、
当時雲の上の存在だった
トッププレイヤーから
「稼働終わりに
ご飯でも行かないか?」
と声をかけてもらいました。
※彼の事はここからA君とします
A君から
「テーブルを抜けるまで
少し待ってね」
と言われたので、
これ幸いと
ほんの数ハンドだけ
後ろから彼のプレーを
見学させてもらっていました。
すると突然、
A君が小声で一言
「いま参加したプレイヤー多分変なプレーするで」
と言われました。
自分は意味が分からな過ぎて
ポカンとしていました
( ゚д゚) ← こんな感じ
なにせ、
状況はまだPreflopで
オープンが入っただけ。
Flopすら
開いていません
「からかわれているのか??」
と思っていると、
そのプレイヤーは
明らかに通常Bluffで使うことの
無いようなハンドで、
トリプルバレルのBluffをして
大きなPotを落としていきました。
自分は更に意味が分からず
またもポカンとしていました
( ゚д゚)??? ← こんな感じ
我に返ってA君に、
「え?どうやって
彼がBluffするか分かったの?」
と尋ねると
「顔つきとチップの触り方だね
今までより明らかに緊張してたから
なんか変なことすると思ったんだよ」
と説明されました。
この時、
とてつもない衝撃とともに
2つの事を同時に思いました。
※その後のご飯でも衝撃を
受けさせられるのですが
それはまたの機会に
1つ目は
世の中には自分が逆立ちしても
勝てない
とんでもない天才がいるんだという事
2つ目は
「テル」って、、、
めちゃくちゃ見る意味あるやん!
という事でした。
※意味ある事くらいは
気づけよという感じですが
この出来事以来、
世の中には本当に相手の表情やしぐさで
相手の戦略を
高い精度で見積もれる人は
実在するんだ!!
と興奮するのと一方で、
「これは、、、
俺には多分一生出来ないな」
とも感じました。
だからこそ、
自分のような凡人でも
使う事の出来る「テル」を見つけて
他の人に勝るエッジにしよう
と考えるようになりました。
今ではテル読みを
アクションの補助として
かなり使っています。
ここからは完全に主観ですが、
自分なりの考え方を
紹介していきます。
※ここから先は、
あくまで僕個人の
主観と経験に基づく考え方です。
テル読みは絶対的な答えではなく、
GTO戦略を補助するための
一つの視点として捉えてください。
凡人でも出来る2つのテル読みについて

自分が特に重要視しているテルは、
主に2つあります
1つ目は「タイミング テル」
2つ目は「Bet size テル」
どちらもテル読みの中で
かなり代表的な物なので
知っている方も多いと思いますが
一応簡単に説明します。
タイミングテル
タイミングテルとは、
相手がアクションに
使う時間の癖を指します
相手側の思考時間から、
・思考の深度
・相手側のCall,Bet等の下限の感覚
・直感的か意識的か
この辺りの要素を
推測するための
補助としてつかいます。
特に、
アクション迄の時間が
早すぎるタイミングがあるプレイヤー
に対しては
かなり有効な場合があります。
Bet sizeテル
Bet sizeテルとは
相手側のSizeを決める際の癖
を指します。
基本的には、
Sizeに紐づいたレンジ推定
に使う場合が多いです。
特に、
・強NutsのMix率
・BluffのMix率
このあたりを
推定する際に
役立つ事が多いです。
また、そもそも、
どんなSizeを使うか
という情報自体に
・相手の知識レベル
・こちらをどのようなプレイヤーと
見積もっているのか
この辺りのヒントが
落ちている事が多いです。
そのため、
Sizeテルを見るのが上手い人は、
ハンドがショーされていなくても、
相手のレベル感の
推測精度が高いことが多いです。
ちなみにこの2つのテル読みは
GTO戦略の理解度が
上がれば上がるほど
より有用に使えます。
今回はこの中から
タイミングテルについて、
実際にハンドを用いて
自分がどのように使っているかを
説明していきます。
タイミングテルの使用例
ハンド例
Cash Game
(500NL rake想定, Bet size Simple, 2.5x Open, 3bet size GTO )
ES 100bb BU vs BB 2bet Pot
◆Flop pot 5.5bb
K♥7♦5♦
BB Check / Call
BU Bet 1.8bb
◆Turn pot 9.1bb
K♥7♦5♦9♠
BB Check
BU ???

概要
このようなシチュエーションでは
BUがどのくらいの時間を
使って考えたか
によって、
相手側のレンジ群の
濃淡を考えるヒントにします
先に、結論から先にお話しすると
思考時間が短ければ短いほど
Checkの場合は、
・準ナッツ以上のハンド
・コンボドロー系のハンド
これらの濃度が薄くなり、
マージナルなハンドを
持っている可能性が
高くなると考えます
逆にBetの場合は、
・Value下限
・Bluffの上限
これら付近のハンドの濃度が
薄くなるだろうという
と考えます。
勿論、実際はここだけでなく、
・相手側の外観的特徴
・今までのプレーライン
なども含めて
総合的に判断しますが、
今回は話が長くなり過ぎるので
そこに関しては触れません。
また思考時間が長い場合は
短い場合に比べると
有用性は落ちます。
しかしながら、
相手の思考時間にムラがある場合
それを起点に相手のレンジを
推測する事ができる
場合もあります。
タイムテルを使う目的
まず、前提として、
タイムテルを用いる
主な目的は、
相手の思考時間から
戦略深度を予測し
・マージナルハンド
・非常に強いハンド群
・強ドロー群
これらの濃淡を、
より精度高く
推測することです。
思考時間が短いほど
相手のアクションは
より反射的・直感的
になりやすくなります。
そのため、
どんなハンドを持っていたら
判断がすぐに出来るのか?
逆に、判断出来ないのか?
という視点から
逆算をするという
イメージです。
BU側に対しての推測
今回の場合
GTO Wizardの戦略を参考に
BU側のBet戦略を確認すると

・Bet size
66% or 130%
・Valueの下限
・66%の場合
TT(♦有)、 KJ、
Khit +Any draw、98s
・130%の場合
KQ、Khit+Flush draw
・Bluffの上限
※Bluffに使われるハンドの中の
最も高い役を持ったハンド
・66%の場合
AT
・130%の場合
A8
※基本的に130%側は、
ごく一部を除いて
Draw無しでBetすることは
ありません
・Checkに含まれる強レンジのTop
K5s以下の2Pair、
AK
今回のスポットで
相手が1~3秒程度で
Checkを行った場合、
自分は以下のように
相手を推測します
・相手側の強レンジのTopは
GTO戦略よりも濃度は薄い
・Kxのようなハンドが純粋にキッカーの
弱い順に濃度が濃くなっている
これは本来はキッカーだけでなく
▼Check Raiseをするハンドを
Blockしている
▼Raiseされた場合の残存EQ
などの要素でBet頻度が変わるが、
そこまで考慮していない
可能性があると考えます
※KTとK8を比較すると
分かりやすいです
・T♦8♦のような明確に
強いDrawを持っている濃度が薄い
・9hit 未満のミドルペアを持っている濃度が高い
⇨この辺りの一般的に
Betの選択肢を持てない強さであり
所謂、ショーダウンバリューを
持っているハンドは
「ハンド単体だと」考える事が
少ないのでこのタイプのハンドは
割合が多いと判断します
※あくまで僕の主観なので
一概にそうとは言えないので
注意が必要です。
実戦中にパッと浮かぶところは
このくらいかなという感じです。
BB側のアクションについて
このような推測を立てた場合
Riverの落ちるカードには依りますが
今回は2♠が落ちた場合で
自分がどう変化させるかを説明します。

・KT以上のValue Bet Size up
※基本的に通常126%が推奨されている
BU側のKxの総量は
変わっていない可能性があるが
キッカーによる指向性が
高いと判断してこのような判断
・RiverでのAhigh系統のBluff頻度を増加
Sizeは126% or more big
・9xのBlock Betをピュアにする
もっとクリティカルな
全体戦略はあると思いますが
自分はこんな感じに
する場合が多いです。
※文章長くなり過ぎたので
今回はCheckの話だけで勘弁してください
実戦では、
自分の推測と
実際に相手から出てきたハンド
を照らし合わせ、
「この人がどのようなハンドで
どのくらい思考時間を使っていたか」
を覚えておき、
相手ごとにタイムテルを
修正していきます。
補足と伝えたい事
もしかしたら
ここまで読んで、
「いやいや、
そんなん人によるやん」
と思う人も沢山いると思います。
ただ最も重要なのは、
相手側のレンジを
推測する術が
1つ増えること
です。
この視点がある人と無い人では、
Turnの読み取れる情報量が
大きく異なると思います。
ちなみに、
常に一定時間を使って
プレーをする対戦相手
には、
このテルはあまり
通用しません。
これは相手が、
この視点を
既に持っているからですね。
視点を持っている人は
当然、対策をしますので
効果は薄くなります
とはいえ、
『その部分にも
気が回るくらいのプレイヤー』
という情報が貰えるので
それだけで
有用だと思います。
また、相手は人間なので
・Big Potを落とした直後など
精神が乱れている時
・眠くなってきて
集中が切れている時
こういった瞬間に、
歴戦の猛者でも
タイムテルが出る場合は
意外と多いです。
相手側の思考時間の癖を
知っておくことは
非常に有用だと
自分は思います。
ちなみに、
解説等で様々な人のプレーを見ていて
基本クイックCheckは
準ナッツ以上は少ないと話したのですが
例外として、
「スケアが無い場合の
ナッツ or 準ナッツ」
に関しては
クイックCheckをしている人
結構多いです(笑)
自分もこの節あるのですが、
「人間やっぱり
同じような思考を辿るんだな~」
と思いました。
誤解しないで欲しい事
勘違いされたくないので念のため付け加えておきますが
このタイムテルの話は
闇雲にアクションの時間を
延ばせという意味では無いです。
※長くて10秒あれば十分
タイムテルを
読み取られない事が目的で
それを理解している人は
判断するために、
どのくらい時間が必要か
分かっているので
常に無駄に時間をかけている人は
簡単に分かります
最近の、
牛歩に関する話題に関して
既に昔、
自分はどう思うか
投稿しているので
そこに関しては突っ込みませんが
僕は、
本当に必要な時間を
使っているプレイヤーの事を
カッコいいプレイヤーだ
と思っています。
もちろん、
経験が浅い人や
そうでなくとも、
非常に難しいSpotになった時は
多くの時間悩んでしまうのは
全く気にしないでいいです。
「必要な時間を使って」
プレーするのがスマートだと僕は思います。
というわけで僕の思う
タイムテルに関する話はここまでです。
最後に
冒頭にも書きましたが、
かなり長編の記事に
なってしまいました・・・
最初はもっと
軽めに書こうと思ったのですが
伝えたいことを書いていったら
想定の2倍くらいの
文字量になってしまいました
ここまで読んで頂いて
本当にありがとうございます。
あと少しだけ自分の思う話を書いて終わろうと思います。
このPokerというゲーム
負ける人のパターンは
大体決まっているのですが
勝つ人のパターンは
千差万別です。
身体的なテルだったり、
会話からの性格分析など
相手のレンジを推測する術は
無限にあります。
言ってしまえば相手が、
「なぜBetしたのか」
「なぜCallしたのか」
その契機が分かってしまえば
簡単に勝つ事は
出来ますからね。
・・・まぁ、
それが難しいのですが(笑)
自分は今回紹介した
2つの視点が得意な分野ですが、
これからもエッジが
取れる要素を増やすべく
これからも邁進していきます。
この記事を読んでくれた 「あなた」が
何かを気付くきっかけになって下されば幸いです。
そして明日の担当は
プライベートでも
仲良くさせてもらってる、
スマートお兄さんでお馴染み
「Senjyuさん」です。
もしよろしければ、
いや、よろしくなくとも
ぜひ一読してみてください!
ということで、
これにて僕の記事は終了です。
改めて、
ここまで読んでくださり
ありがとうございました!
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著者|KuZ
Team3億円/ポーカーブラザーズ三男
『3MillionPokerClub』という ポーカープレーヤーのためのポーカープレーヤーによる オンラインサロンを@Tell89877844・友人と共同経営してます。
#Team3億円
