ポーカーアドベントカレンダー2025 1日目|nihao|対処法を知って安心!ポーカー激萎えスポットランキング!

みなさんこんにちは、nihao(@nihao_is_reborn)です。

普段はGTOWizardの常連、たまにマカオにライブキャッシュに行っております。

しぐま(@sigm_4)さんにお声かけ頂き、今回『ポーカーアドベントカレンダー2025』初日に私の手記を投稿させて頂くことになりました。

こちらに今後の記事が格納されていくようです。

本企画は、しぐまさん、Cardologyさんの「ポーカー界で広くつながりのあるイベントをつくり、日本のポーカープレイヤーにとって楽しみな恒例のお祭りにしたい」という思いをお聞きし、ご協力させて頂くことにしました。

日本国内ではここ数年プレイ環境がどんどん狭められてきており、十分な実践の場を積むことがどんどん難しくなってきています。

その一方で、今やポーカーを強くなるために必要不可欠なツールであるGTOWizardは進化を続けており、直近だけでもWizard AI搭載、multi way解析、Villainプレイヤータイプ別最適解の計算など、様々な機能が搭載されました。

膨大なプレイと座学を行っているtop regとの差はますます広くなりやすい状況になってきています。

どこまで真摯に取り組むか、これはあくまで個々人のモチベーションと活用できる時間によってまちまちですが、ポーカーというこの最高におもしろいゲームを楽しみつくすという意味でも、日々の努力は非常に効果的だと私は考えています。

読者のみなさんのお時間を頂戴することとなりますので、せっかくならば面白く、学びのある記事をお届けしたいと考えております。

誰しもが、flopもしくはturnで意気揚々とbetもしくはraiseしたにも関わらず、次のストリートのカードでげんなりした経験があるかと思います。

今回は代表的なスポットをランキング形式で紹介しつつ、当該スポットで均衡はどのような戦略を採用しているのか、ご紹介していきたいと思います。

これを知ることで、実際に遭遇した時にそのスポットでの冷静な対処ができるようになるかと思います。事前に把握しておくことで、心まで激萎えにならずにすみますね!

それではどうぞ!

(以下内容はGTOWizard 6max NL50 General-GTO-GTOをベースにしております)

せっかくAAで4betしたのに、地獄のボードです。

IPレンジ内には2P, straight, setが大量に存在し、value handとしてall inまで持って行くにはあまりにも弱いと感じてしまうでしょう。

3BWと言っても、boardにあるカードによって若干戦略が異なるのが特徴です。特にまずいのがKJTですので、こちらの説明をします。

OOP PFレンジ

まずはpreflopの紹介です。BTNの3betに対して、OOPのUTGは基本的にcallよりもraiseを多く使用します。知らないと過少になりがちなのがAJs, ATs, KQ-KTsでの4betでしょう。これらがcall to 3betに回りすぎているのはweak reg-での共通リークです。

IP PFレンジ

次にcaller側のレンジです。BWs(KQs, KJs)やJJ,TT等が意外と少ない?と思った方もいるかもしれませんが、これらはUTG openに対して半分以上の頻度でcold callに使用されます。

weak reg-はBWsとQQ-TTでの3bet頻度が高すぎ、4betにもcallする戦略を採用しており、call to 4betレンジにそれらのハンドがpureに存在している可能性があります。

まずはOOPの均衡flop戦略です。OOPは自レンジにtop 2Pやsetも 十分抱えていること、IPの強ハンドがcold callにもそれなりに流れているため、全レンジでのcbetが肯定されます。

↑flop OOP cbetレンジ

また、かなり際どいですがAA下限でturn DB→river TB jamを行います。

↑turn OOP DBレンジ

では、実戦ではどうでしょうか。お互いのpreflopを実践的に修正していきましょう。

実戦版

OOP PFレンジ

AKoを高頻度刻み4bet、BWs, JJ, TTでの4bet過少にレンジを修正しました。

IP PFレンジ

BWs, JJ, TTをpure 3bet→call to 4betに修正。

AAのEQは標準preflopよりも減少しているものの、IPにAJs, ATsがいるからか、全レンジbet自体は可能です。

↑flop OOP cbetレンジ

また、turnでは標準preflopでの均衡よりもbet頻度が大きく低下し、size downも発生しています。IPレンジに2P+が多く、turn DBでIPの1 pair handを多くfoldさせるとOOPのメインレンジが水没してしまうことが理由と考えられます。

↑turn OOP DBレンジ

また、riverでの尻すぼみ具合はとんでもないです。もうほとんど打てません。

↑river OOP TBレンジ

みなさんの感覚と一致しているように、実戦における3BW boardではOOPのAAは標準preflopよりもかなり弱くなっていることがわかります。

実戦ではOOP river xに対し、IP側は残っている1 pair handをbluff jamしなければ圧倒的にvalue過多になってしまいますが、pair handを十分にbluff jamできないプレイヤーがほとんどですので、実戦でのAAはturnまで薄いvalue betをやりきり、river xfのラインをとるのがよいでしょう。

まとめ

  • 3BWのような極端なwet boardでも、AAは100bb esであれば十分にall inに向かうことができる。
  • ただし、実戦のIP villainはBWsやQQ-TTを3bet→call 4betに回しすぎており、2P+の含有量が均衡よりもかなり増えている。AAで100bb入れきるにはEQ感覚が足りなくなっている可能性が高い。相手のPF想定を丁寧に行い、自ハンドのEQを見積もるようにする。

第4位 turn1枚flush boardで超polar bet、river A色

想定スポット

HJvBB 2bp
Flop T83hhh
BB x/c
HJ b 33%
Turn Kh
BB x/c
HJ b 125%
River Ah
BB ?

NLHをやっていて気まずい瞬間ランキング2位です。全嘘がバレました。

Flop IP cbet→Turn 1枚flush boardの時、IPはturnでnuts or notの超polar betを行います。Riverでのpairedによるcoverageを担保するため、betレンジに一部setを混ぜてはいます。

↑turn IP DBレンジ

IP turn large betに対し、OOPのディフェンスレンジはrobust EQを持つsetは必ずディフェンス、flushはturn時点でcall/foldのindifferentとなっています。

↑turn OOPディフェンスレンジ

IPはturnでsetもbetレンジに入れてcoverageを担保するような戦略をとっているにもかかわらず、唯一壊滅的なriverがA色です。これによってIPのturnでついていた嘘が完全にバレます。

↑river A色が落ちた時のEQチャート

このケースでは、IPレンジに強handがなくなるため、OOPは全レンジでのdonk戦略を採用します。

↑river OOPレンジ

それに対してIPは全レンジfoldで応答します。なすすべなしです。泣いても意味ないのですっと降りましょう。

↑river IPディフェンスレンジvs OOP donk

まとめ

  • 均衡におけるturn1枚flush boardでは、IPはnuts or notの超polar DBを基本戦略とする。River board pairedでのcoverageを担保するために、setをbetレンジに組み込んでいる。
  • riverでA色が落ちた場合、IPのvalue handが壊滅する。Donk betを行うことで、IPを全レンジfoldに追い込むことができ、OOPレンジのno flush handのEVも上昇することになる。

第3位 paired boardでflop xr、turn trips board

想定スポット

COvBB 2bp
Flop J66ssh
BB x/r 50%
CO b 33%/c
Turn 6d
BB ?

NLHをやっていて気まずい瞬間部門ランキング堂々の第1位です。これも嘘バレスポットです。

Flop xr後、turn trips boardとなった時に、IPに大量の上full houseがいること、OOPレンジの大部分がtrash handになることが理由で、レンジの強さはIPが圧倒します。

OOPレンジからは大量のvalue handがdiscountされるため、turn継続頻度が著しく減少します。

↑turn OOP bet頻度は12%程と激低。

このようなケースではIPが間違いなくtough cになりやすいので、bluff handを持っていた時はおとなしく諦めましょう。Value handを持っていたら嬉ションしながらall inまでいきましょう。

↑turn OOP 125%betに対するIPのディフェンス。Over pairやJxがfoldを開始するが、実戦ではこれらが全てcallすることが想定されるので、bluff betは厳禁。

まとめ

  • flop xr後、turn trips boardになったらIPは超tough cになってしまうので、bluff betは絶対に禁物。
  • このようなIPのvalue handが著しく減少するようなスポットで、実戦でturn aggressiveなアクションがOOPから来た場合、大バカ者でない限りvalue betなので、絶対にfoldすべし。

第2位 flop dry boardでxr、turn middle card paired

想定スポット

COvBB 2bp
 
Flop J73shd
BB x/r 50%
CO b 50%/c
 
Turn 7s
BB ?

せっかくflopでいいbluff handでxrし、turnでもそこそこfoldを獲得できる計画を立てていたのに完全に萎えるturnがmiddle pairedです。

Flop xrしていたtop and bottom 2Pがmiddle pairedになったことで弱体化し、value handが非常に狭くなったことで、継続betをしてもvalue過少を読まれてIPにtough cされるだろうと考えてbluffを諦める人が多いと思います。

↑turn OOP 125%betに対するIPのディフェンスレンジ。Jxはほとんどfoldしているが、実戦では全てcallされることが想定される。

このように相手がtough cとなるスポットでvalue handを多く持つことはできないのか?その疑問に均衡戦略は答えています。

↑flop OOPディフェンスレンジ vs IP 50%bet

Dry boardではflop OOPが2nd pair weak kickerをxrレンジに組み込んでいるのです。

Flop bottom pairがxr頻度を持っていることをご存知の方は多いでしょうが、2nd pairもボードによっては組み込まれること、覚えておくと、相手がtough cになりやすいスポットにおいてより多くのvalueをぶち込めます!

(尚、weak kickerを優先する理由は、自ハンドが2Pを引いた時に相手の上2Pに放銃しないようにしていることが理由と考えられる)

一方、turn pairedになった時に一般的にはbluff stopし、valueは必ず継続するプレイヤーが多いです。

↑turn OOP継続レンジ。Low GSSDは超高頻度継続しているが、実戦でIPのtough cが容易に想像できるスポットで、OOPがbluff betをこんなにも継続するだろうか?

自身がIPに座っており、似たスポットでOOPからturn継続betが来た時には必ずover foldすることを心がけましょう。

まとめ

  • OOPのvalue combo数が著しく減ったように見えるturn cardではIPがOOP betに対して超tough cになりやすい。Bluff betは禁物。
  • このようなtough cスポットでも最大valueを獲得できるようにするためにも、flop時点で2nd pair、3rd pairでのxrは有効。採用されるハンドはweak kicker。(例えば、Q7sでxrしてturn Qの場合、IPのQJに対してcoolerを食らいやすい。75sでxrし、turn 2Pの場合はほとんどの場合でclean outs。)

第1位 SRP IP flop cbet, turn A

想定スポット

BTNvBB 2bp
 
Flop J83shd
BB x/c
BTN b 50%
 
Turn Ah
BB x
BTN ?

このnodeでのBTN heroレンジのAxが、AAとAJだけになっていませんか?

「Flop Ahiはまあcheckか」という気持ちでAhiをcheck backしている人は多いかもしれません。

例えば、flop Jhi boardでmiddle size betを打った後、turn Aが落ちたことによって「IPレンジにAいないの読まれるじゃん」と激萎え諦めcheckをしてしまう人もいるのではないでしょうか。

flop xレンジにAxが多く、betレンジに少ないことは一般的なリークとして存在するため、OOP villainにも読まれやすいです。

この戦略はflop xx後のturn Aでvalue handが多く、delayed CBに対してover fold、flop bet nodeでturn Aが落ちた時にはOOPがtough cと非常にexploitしやすいです。

このような事態を防ぐため、均衡はこのようなflop betレンジを構築しています。

↑flop IP betレンジ

具体的には、flop middle betに2nd, 3rd pairのAkicker(ここではA8, A3)を多く組み込んでいます。

そもそもvalue betとしても機能する上、turn Aが落ちた時にOOPのflopディフェンスしたAhiをdominateする形になるため、非常に大きなvalue獲得が期待できます。

2nd, 3rd pairをflop betレンジに組み込むことで、turn middle/bottom card pairedの場合でもIPがnuts級ハンドを持ちうることになるため、トータルのcoverageを考えても非常に有効な戦略となります。

また、Alow(A5, A4)でのbet頻度もそれなりに高い点も注目です。このようなAlowでのflop bluff betは一般的に過少になりがちです。

↑turn AでのIP継続レンジ。IPにA含みのTP、2Pは25%近くも存在しているため、それなりの頻度で継続が可能。

次のケースです。

想定スポット

BTNvBB 2bp
 
Flop 853shd
BB x/c
BTN b 50%
 
Turn Ah
BB x
BTN ?

Flop low dry boardでは互いにpairが少ない状況になりますが、このようなスポットでAhi value betをflopで行うことも有効です。

↑flop IP betレンジ。AKhi, AQhiでのbet頻度がそれなりに存在する。

このようなlow dry boardではOOPが多くのAhiをディフェンスしなければならず、IPのAKhi, AQhiのvalue betを伸ばしています。

↑flop IP 50%betに対するOOPディフェンスレンジ。Axs BDFDは全て、AJhiも高頻度でディフェンスを行う。

Flop 1betでも十分にvalueを獲得できるうえ、turn Aの場合にOOPのmiddle kicker以下のAから更なるcallを引き出すことができます。

↑turn AでのIP継続レンジ。Axはレンジ内に20%以上存在しており、強TP+を利用してoverbetを使用している。

「Ahiだから/middle pairだからcheck」から卒業し、大量のvalueを獲得できる戦略を構築しましょう!

まとめ

  • 2bpではAhiや2nd/3rd pair+Akickerでのbetが一般的に過少なので、turn Aの場合にIPレンジが弱くなりやすい。
  • 均衡戦略では、2nd/3rd pair+AkickerやAlowをflop betに頻度高く組み込んでおり、turn Aの場合でも強レンジがIPに多く存在するような戦略を組んでいる。
  • 互いにpairが少ないようなflop low boardではAhi GKでそこそこの頻度でbetしている。これにより、flop IP bet→turn AでもIPにそこそこTPが多いようなレンジを作ることができる他、flop xx→turn Aの時にIPレンジにAが多すぎるという問題も解消できる。
  • 実戦のIP villainはAxをflop xしすぎていることが多く、flop IP bet→turn Aでは、IPのTP割合が低く、flop xx→turn AではIPレンジに過剰にTPが多いということになりやすい。

最後に

誰しもが遭遇したことがあるスポットからレアスポットまで、双方のレンジを考慮した時にheroが苦しくなりやすい状況を合計5つご紹介しました。

苦しいスポットに追い込まれたときの対処法を知り、皆さんが年末のおめでたい時期に嫌な思いをして過ごすことが減りますように!

尚、筆者はこのような記事を執筆しておりますので、ご興味ある方はぜひお求めください!

明日は塾長さんという方が投稿されます。私もお会いしたことのない方で、どのような記事を出されるのか非常に楽しみです!

nihao  2025/12/1

著者|nihao

勝っても負けても、丁寧な復習と情熱的な座学。

関連記事