ポーカーアドベントカレンダー2025 2日目|塾長|私がトレードでFIREするために役立ったポーカーの考え方
自己紹介
2025年4月にオープンしたMUSASHI POKER ROOM神田店オーナーの塾長と申します。
ポーカーと初めて知り合ったのは、米国留学中に寮で同じ階にいたフロアメイトたちに教えてもらった時です。
アメリカ留学後はソフトウェア開発の会社に就職しその後15年間ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積むことになります。
一方で高校生の頃から株のトレードをしており、当時の将来の夢はトレードで資産を築き、働かず遊んで暮らせるようになるというものでした。今で言う「FIRE」です。
株を始めてから約20年後その夢を実現することができました。余談ではありますが、私の場合は暇に耐えきれず夢のリタイア生活は2年で幕を閉じることとなりました。
ポーカーアドベントカレンダー2025 2日目はFIREするまでに至った私のトレード手法に活かされているポーカーの考え方について記します
前置き
高校生の頃のトレードは今思うと完全にお遊びのようなもので戦略もなにもあったものではありませんでした。
そもそも当時はほとんどの銘柄の最低売買単元が1000株で最低でも数十万円ないとまともに銘柄を選ぶことすらできませんでした。
当時の資産が数万円だったので聞いたこともないような会社の株を会社名の語感のみで選定して売買してました。今でも覚えているのが「鬼怒川ゴム」、「長崎屋」、「第一証券」といった銘柄を売買していました。しかも手数料も今と違ってすごく高かったです。
そんな感じなのでまるで利益は出ていません。
大学生になるとFXにのめり込むことになります。2000年~2007年頃は日本だけゼロ金利政策で金利が低いままなのに外国は金利がそれなりに高く、円を売って外国通貨を買って持ってるだけで金利差で毎日利息が入るしどんどん円安が進んで含み益が増えてくしで(その時は)簡単に利益を出せました。いわゆるキャリートレードと呼ばれる手法です。
大学卒業後もまだキャリートレードは有効で約10倍のレバレッジをかけて南アフリカランドを買っていましたが、新卒入社後3ヶ月もしないうちに世の中の経済に激震が走り私は全資産を失う事となります。
そうです、「リーマンショック」です。これを書いてる時点で約20年も前の過去の話ですが今でも当時を鮮明に覚えています。
それまでにアルバイトやトレードで地道に稼いだ約70万円が文字通り2週間で無くなりました。その時の絶望感はすごかったです。
もう高校生の時からの夢は実現できないとさえ思いました。ただ、その時に漠然と思ったのがギャンブルみたいなトレードでは一時は利益が出てもいつかはこのように財産を失ってしまう、長い目で見て長期的に利益を出せるようなトレードをしなければダメということです。そのような長い目で見て継続的に利益を出せるトレードの事をサステナブルなトレードと呼ぶようになりました。
その時から今に至るまでいかにサステナブルなトレードをするかについて真剣に考えるようになり、ある程度自分の中でそれを確立できたわけですが様々なポーカーの考え方の応用が含まれているのでそれら私のサステナブルなトレードの実現に応用されているポーカーの考え方を共有したいと思います。
勝てるフィールドを見つける
海外でポーカー専業をやられてるような方はおそらく自分がプレイする卓を吟味して勝てそうな卓のみでプレイしているんじゃないかと思われます。
ポーカーにおいてはフィールドとは例えば、NLHやPLOみたいなゲーム種別だったり、ラスベガス、韓国、マカオのように場所だったり、レートだったり、色々な軸でフィールドがわかれているようにトレードにおいても様々な軸でフィールドがあります。
私の場合は日本の超低位株がまさにそのフィールドです。超低位株とは時価総額30億円以下の銘柄を私はそう呼んでいます。このフィールドは流動性が低く、いわゆる大口が入りづらい領域なので色々とやりやすいです。
優待投資家として著名な桐谷さんもすごく良い例で、優待株というフィールドを選択し継続して利益をあげていらっしゃるようです。
どのように勝てるフィールドを見つけるかですが、これはもう色々と試してみるしか無いと思います。もう資金を失う前提で色々と試行錯誤を続けて自分の勝てるフィールドとスタイルを確立するしかないのかなと。
オッズ理論
ポーカーではいわゆるアウツを引いて捲れる期待値のことをオッズと呼んで、その期待値がこれから支払うコストに見合うかどうか鑑みてコールするかどうか判断するわけですが、この考えはトレードにも応用できます。
トレードにおいてはポーカーのように明確なオッズ算出方法はないことが多いのでオッズ算出の方法はトレードをしようとしているフィールドやスタイル次第でだいぶ主観的になってしまいます。
私の手法では超低位株はその流動性の低さからPERやPBRを同業種の比較的時価総額が高い銘柄をベンチマークとして比べた時に数倍単位で低くなりがちです。
それらベンチマークの銘柄と同じPERやPBRとなったとした場合、アップサイド側はこのくらいの確度でXX倍、ダウンサイド側は当然0になるというのを決算短信や決算資料の内容も加味して考えてオッズを主観的に算出しています。
1つ1つのトレードの勝ち負けに執着しない
ポーカーでは毎回ポットを獲得できるなんてことはまずあり得ません。毎回ポットをとろうとすればすぐにスタックが無くなってしまいます。初めてポーカーをやったときならいざ知らず少しポーカーをやればすぐに理解できるかとは思うのですが、トレードもこれと一緒です。
これが示唆することは単に損切だけの話ではないです。負ける可能性がある前提でトレードするわけですから、ドローダウンに備えて厳しく資金管理をしてリスクを取りすぎないように余力をもたせてトレードしましょうということも含みます。資金的な面だけでなく時間的にもすぐに勝ちが確定せずとも長い目線で見る必要があることも示唆しています。
私の一番好きな相場格言に「勝たんと打つべからず、負けじと打つべきなり」というものがありますが、まさにこれです。
期待値を実現させる
本記事はポーカーの考え方をいかにサステナブルなトレードの実現に応用するかについて記したものですが、サステナブルなトレードとはつまり期待値の高いアクションを選択し続けてその高い期待値を許容できる範囲のドローダウン内でその期待値を実現させ続けることに他なりません。これまでに述べたことは期待値を高める話とドローダウンに備える話でした。最後に期待値を実現させる話をして締めたいと思います。
ポーカーは1ハンド1ハンドという比較的短期間で勝敗が確定します。なので期待値の高いアクションを出来るだけ多く選択し、その上で試行回数をたくさん積み重ねて期待値通りの結果に収束させるゲームだと言えます。
一方でトレードの場合、デイトレのような短期トレードの場合はポーカーととても近く試行回数をたくさん積み重ねて期待値通りの結果に収束させにいくようなゲームになりますが、長期トレードの場合は例えば時間軸や複数銘柄の組み合わせで期待値に収束させるアプローチも取りえます。
私の手法である超低位株においては時間軸、配当(貸株金利)、複数銘柄の組み合わせ両方で分散を抑えるようにしています。
具体的にはある程度の余力を残したうえで目ぼしい超低位株を買って下がったところを余力でもって積極的に買って平均単価を下げたり配当や貸株金利で再投資に回し複数銘柄に分散させることでどれかが暴騰したら少し売ってまだ騰がってない銘柄を追加購入するといったことをしてひどいドローダウンを避けて期待値を実現させようとしています。
他にも細々した点はありますが、大きな点では以上となります。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!!
明日の担当はやまし〜 @ymshy_pokerさんです!私の中ではPPCのUSインターンで存じ上げている方ですが、どのような記事になるのか楽しみですね!!!

著者|塾長
むさぽ神田店代表
キャリア15年のゴリゴリのソフトウェアエンジニアでした。
趣味はボドゲ、トレード。
