フロップで特大ベットが飛んできたら…あなたならどうプレイしますか?

今回は、WPTの$1,000バイインのサイドイベントで遭遇したハンドについてお話します。

フロップの特大ドンクベット

トーナメントは始まったばかりだったのでどのプレイヤーも4,500点持っていて、ブラインドは25/25でした。私は を持っていて、COから75点にレイズしました。50歳くらいのリクリエーショナルなプレイヤーがSBからコールしてきてヘッズアップになりました。フロップには次の3枚が落ち、SBが250点のドンクベットをしてきました。

相手はポットよりも大きなベットをしてきたのです。これは、今回のようなこちらに大変有利なフロップでは異常とも言えることでした。私にはこのベットが何を意味するのかはわかりませんでしたが、何かしらの意味があるはずです。もしかするとプレミアムハンドを持っていてバリューを取りきろうとしているのかもしれません。もしくは、マージナルなメイドハンドを持っていて、ドローに対してプロテクトをしているのかもしれません。彼自身がドローを持っていてポットをスチールしにきていることも考えられます。

私の経験則では、リクリエーショナルなプレイヤーがこのようなベットをしてきたときは大抵、マージナルなメイドハンドをドローからプロテクトするためのベットです。しかし、この状況でもそうなのかは確実には何とも言えません。今回の状況に限りませんが、相手のハンドを一点読みせずにレンジで考えることが重要です。

レイズ or コール

おそらくこちらがベストハンドを持っているので、レイズで下のハンドからバリューを引き出し、ドローに対してはプロテクトするというのはどうでしょうか。これはあまり良いプレイではないでしょう。なぜなら、レイズして相手から激しいアクションが返ってくるのはこちらが負けているときだけでしょうし、そうするとこちらに有効なアウツはほとんどありません。

一方、コールはどうでしょう。弱いドンクレンジをそのまま持たせておけますし、万が一こちらが負けていたときにチップを節約することにもなります。また、コールすることによって実際よりも弱いハンドをリプレゼントできるので、後のストリートでこちらがベストハンドを持っていると確信したときに上手くバリューを引き出せるかもしれません。

ターンでも同額のベット

相手のベットをコールし、ターンボードは次のようになりました。相手は250点ベットしてきました。

このように相手がフロップと同額をターンでもう1度ベットしてきた場合、マージナルなメイドハンドを持っていることがほとんどです。ですので、ここではフロップと同様、相手に弱いレンジを持たせたまま逃がさないようにすべきでしょう。

ここでレイズをしてしまうと、相手は自分が負けていることを悟ってフォールドしてしまい、取れたであろうリバーのバリューを逃してしまうことになりかねません。レイズしないとドローを引かれてしまう可能性はありますが、相手のレンジ内のドローハンドの割合を考えれば、それもごくわずかな頻度でしょう。

このように、相手のレンジに対して大きく優勢なとき、特に相手に残されたアウツが少ないときは、相手を逃がさないためにもレイズはすべきではないでしょう。

リバーでも…?!

相手のベットをコールし、リバーボードは次の5枚になりました。相手は再び250点をベットしてきました。

3度にわたる同額ベットで、相手がマージナルなメイドハンドを持っていると確信しました。多くのプレイヤーはここで相手のベットをコールしポットを獲って満足してしまいますが、取るべきバリューはまだあります!レイズすべきです!

私は1,100点にレイズし、相手はすみやかにコールしました。ハンドを見せると、なかなか大きなポットが私のものになりました。

レイズをする前に考えるべきこと

リバーの大きなレイズを下のハンドでコールしてくれるかどうかは不安でした。しかし、かなりの頻度でこちらがベストハンドを持っているということは確信していましたので、リスクを犯してレイズをする価値があると判断しました。もし、相手がリバーで250点より大きなサイズをベットしていたら、相手のレンジはもう少し強いということになるので、レイズはせずにコールに留めたでしょう。

ベストハンドを持っているだけではレイズをする理由にならないということを忘れないでください。50%より高い頻度で下のハンドにコールしてもらわなくてはいけないのです。今回のリバーレイズは上手くいきましたね。

著者:ジョナサン・リトル
翻訳元の記事:Facing an Overbet on the Flop

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