どうプレイしますか?ドロー付きのマージナルハンド
先日、あるプレイヤーから$2/5で実際に起きた興味深いプレイの話を聞きました。絶対に避けるべきプレイだと思いましたので、皆さんにも詳しく紹介したいと思います。
$200のスタックを持った少しルースな弱いプレイヤーがMPからリンプし、HeroはCOにいて$500のスタックを持っています。ハンドは だったので$25にレイズすることにしました。
このリンパーのレンジに絡まないようなボードであればほとんどの場合ポットを奪えるだろうと考えてのプレイとのことでした。それはその通りかもしれませんが、一般的にはスタックがショートになるにつれて($200は$2/5では40bbしかありません)、フロップで強い役になりやすいハイカードを中心としたハンドにフォーカスするべきで、 や のようなカードはこの状況でレイズするには単純に弱すぎます。
ですので、ここはレイズではなくフォールドして、素直にもっと良いチャンスを待つべきでしょう。参加するハンドを絞ることのもう1つの利点(1つ目の利点は強い役を作れることです)は、自分のレイズに対して他のプレイヤーからのリスペクトを得ることができるということです。リンパーを頻繁にレイズしていると、鈍感なプレイヤーですらいつかはこちらのアジャストに気づいてしまうものです。
さて、Heroの$25のレンズにリンパーがコールし、ヘッズアップになりました。フロップは次の3枚です。
Heroはフラドロ付きのトップペアを拾いました。Villainはチェックし、Heroは$57のポットに$25をベットしました。
このHeroの$25のベットは、なかなか良いベットサイズだと思います。ボードがかなりドライなことを考えると、$20のようなさらに小さなベットサイズを選択してもよかったかもしれませんが。ボードアドバンテージはHeroにあり、逆転されづらいボードでもあるので、ここでHeroが目指すべきは、ポットを大きくしつつVillainに逃げられないようにすることでしょう。Heroのベットサイズが大きくなれば、VillainはマージナルなペアやAハイをフォールドしてしまうでしょう。
さて、VillainはHeroの$25ベットをコールしてきました。ターンボードは次の通りです。
Villain(残りスタックは$150)はチェックし、Heroは$107のポットに$100のベットをしました。
このハンドの最大のミスはこのターンベットです。HeroのレンジよりもVillainのレンジの方が圧倒的に6が多く、ターンで が落ちた時点で、強いメイドハンドはHeroよりもVillainのレンジに多く存在することになります。
また、HeroのベットにコールできるVillainのレンジはQQ以上のハンドとなり、つまりVillainの継続レンジ内の全てのハンドでHeroは負けていることになります。ドロー付きのマージナルハンドの価値はマージナルハンドにあり、ドローではありません(多くの場合ドローは完成しないため)。
つまり、ドロー付きのマージナルハンドを持っているときは、どちらかというとマージナルハンドを持っているかのようにプレイするべきであり、ドローを持っているかのようなプレイをするべきではありません。Heroがフラドロを持っていなかったら、間違いなくチェックバックするか、ベットしても極小のサイズになるでしょう。
もしここでHeroが大きくベットしてしまうと、Villainが「正しいプレイ」をいとも簡単にしてしまうことを許すことになり、それはHeroにとっては最悪の展開です。ターンはチェックバックしてリバーでVillainがベットしてきたらイージーコールですし、リバーでチェックされたら適正な額のバリューベットを打っても良いでしょう。
このターンベットに直面したVillainはしばらく考えた後、88を見せながらフォールドしてしまったそうです。先ほど言った通り、Heroにとってはまさに最悪の展開です!
著者:ジョナサン・リトル
翻訳元の記事:Marginal Hand Made with a Draw